目立たない矯正治療
矯正治療を始めたいけれど、装置が見えてしまうのは困るという方は、目立たない装置での矯正治療をお選びください。

舌側矯正

舌側矯正というのは、普通、歯の表側につける矯正装置(器具)を、歯の裏側につけることで、目立たずに矯正治療をおこなう方法です。外からは装置がほとんど見えません。
舌側矯正の特徴
舌側矯正が表側矯正より優れているというわけではなく、舌側矯正にもメリットとデメリットがあります。
舌側矯正は目立ちにくいのが最大のメリットですが、慣れるまではやや違和感が強かったり、発声がしにかったりすることがあります。一方、表側矯正も、現在は歯の色に限りなく近い、目立たない装置が多くなってきましたが、見えにくさにこだわるなら舌側矯正がベストです。
まずは初診相談にて、あなたの希望や心配なことをお聞かせください。
≪メリット≫
- 外側から装置がほとんど見えない。
- 吹奏楽などの部活のさまたげになりにくい。
≪デメリット≫
- 装置が舌に当たるため、表側よりも違和感がやや強いことがある。
- 発声がしにくくなる場合がある。
- 専門の技術が必要なため、医師の技量によって仕上がりに差が出ることがある。
- 特殊な装置を使用するため、費用がやや高くなる。
舌側矯正のデメリットとして、「表側より治療期間が長い」といわれることがありますが、実際のデータをみるかぎり、表側・裏側で治療期間に差が出ることはほとんどないようです。治療期間については、心配なさらなくて良いと思います。
カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)
従来の舌側矯正は、歯の表側につける矯正装置(器具)をブラケットとワイヤーを用い歯の裏側につけることで、目立たずに矯正治療をおこなう方法ですが、当院では、人間工学の国・ドイツで生まれたオーダーメイドのカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置を導入しています。
一人ひとり異なる歯の裏側の複雑な形にフィットした超薄型のブラケット(歯に取り付ける金具)と、複雑な形に寄り添うように加工したワイヤーをコンピューター技術により作成します。
手作業では作れないほど細やかな器具を使用しますので、舌側矯正にありがちな違和感や話しにくさを最小限に抑えることができるのが、最大の特徴です。
| |
当装置 |
従来の
舌側装置 |
| 装置の見えにくさ |
○ |
△ |
| 快適さ・フィット感 |
○ |
△ |
| 1回あたりの治療時間 |
○ |
△ |
| 金属アレルギー |
○ |
△ |
| 費用 |
△ |
○ |
- リンガルブラケット矯正装置「インコグニト」は、日本国内では医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認の医療機器です。材料については日本の薬事認証を得ております。
- ドイツ3M社の製品の商標であり、3M 社から入手しています。
- 日本国内において医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けている同様の医療機器は存在します。
- 世界の 90 か国以上で採用され、ヨーロッパでのシェアは 60%以上です(2019 年時点)。これらの国において、重篤な副作用の報告はありません。
- 日本では完成物薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
≪メリット≫
- 歯の形にぴったりフィットしているため、違和感が少ない。
- 歯の曲面に沿った薄型の装置で、従来の装置より目立たない。
- 治療のステップに合わせたワイヤーが用意されており、従来の舌側矯正装置に比べ調整にかかる治療時間が短くなる。
- 高純度の金合金製のため金属アレルギーのリスクが低い上、歯の表面が暗くならない。
≪デメリット≫
- ドイツの技工所で装置を作成するため、装置装着まで1ヵ月程度要する。
- 通常の舌側矯正装置よりも費用が高くなる。
- お口の状態によっては適さないことがある。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)

当装置は、取りはずし式の透明なマウスピース(アライナー)を用いて、歯並びをきれいにしていく矯正で、矯正歯科の先進国アメリカで生まれた比較的新しい治療法です。
従来のワイヤーを使った固定式の器具ではなく、取りはずしのできる透明なマウスピース(アライナー)を用います。アライナーは、治療のステップごとに少しずつ形を変えてあり、2週間おきに交換して、歯の移動を行います。
当装置の治療にはさまざまな制約があることも確かです。
しかし、当装置の見えにくい・取りはずしができるといったユニークな特徴は、ほかには代えがたいものです。
当装置での治療をご希望の方は、お気軽におたずねください。さらに詳しくご説明いたします。
≪メリット≫
- 透明なプラスチック製で、装着していても目立たない。
- 取り外し可能で、歯みがきがしやすい。
- 薄く滑らかな形の器具を使用するため、固定式の矯正装置より話しやすい。
≪デメリット≫
- 1日22時間以上使用しないと、効果が半減します。
- 2週間ごとに装置の交換が必要なため、通院回数が多くなる。
- 歯の移動に限界があり、全ての症例に使用できるわけではない。
- 固定式の装置の併用が必要となる場合がある。
- アメリカの技工所で装置を作成するため、装置装着まで1ヵ月程度要する。
当装置は制限が多く、万能とはいえませんが、治療法としては優れています。特に見えにくい・取りはずしができるといったユニークな特徴は他には代えがたいものと考えております。
- マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、日本国内では医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認の医療機器です。材料については日本の薬事認証を得ております。
- 米アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザライン・ジャパン社から入手しています。
- 日本国内において医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けている同様の医療機器は複数存在します。
- 1998年にFDA(米国食品医薬品局)により、医療機器として認証を受けています。
- 日本では完成物薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。